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『オール1の落ちこぼれ、教師になる』 宮本延春



受験と言う視点からのレビューを書きます。ちょっと違った感想はコチラ

●高校生へのメッセージ?
宮本さんが体験した過酷な状況についての記述は最低限のものになっており、大学に入学するまでの勉強についてまとめられた本と感じます。高校生に対して、「積み上げれば多くのことを達成できるよ」とメッセージを送っているのではないでしょうか。

●僕が注目するのは 「現実性」
分数計算が出来ない状態から名古屋大学に合格。とんでもない飛躍だと思います。
ただ、その飛躍の基となった学習生活、これが非常に現実的であることが何より印象に残りました。

 ページ順に受かる要素を書き出していきます。

1)深い読書経験があった(中学時代)
2)パズルを解く「空間把握力」を学習していた(「難しい知恵の輪を外せる」、物作りという職場)
3)理解できないことが多かっただろう物理の一般書を読むだけの耐久力があった
1・3から、一定水準の国語力を手に入れていたことが推測できます。

4)自分で見つけた内的動機付けがあった。
5)自分の学力を謙虚に捉えて、小学校2年生の参考書・ドリルから毎日学習した。
6)彼女が夜間高校の入学を勧めたことにより、小中学校の学習に目標が生まれた。
7)何より重要なこと。<疑問点を解決してくれる>彼女がいた。
8)1年近い期間、小学校と中学校の学習に充てることができた。(23歳で学習し始め、24歳時に入学とあるので、10-15ヶ月と推定)

9)生活を支えてくれる良き理解者がいたこと。そして、それに感謝し、自分ができることに集中する姿勢をもっていた。
10)3年間と言う期間がある上で大きな目標を掲げた。
11)数学を優先して学習する要領のよさ。

12)教師が与えた試練を乗り越えるだけの学習習慣を持っていた。
13)自分自身の学習姿勢がすばらしかったこと、そして教師運に恵まれていたことにより、学習面を支えてくれる理解者が増えた。
14)補習により、通常では追いつかなかっただろう学習範囲を学ぶことができた。
15)数学で校内トップになろうという<ある程度近く明確な目標>を設定することができた。
16)模試によって自身の位置を確認し、また自信をつけることができた。(簡単な模試であることが重要だった)
17)2年生から絶対的学習量を確保できる環境を得た。(この学年で数学、物理の学力はかなりのものになっていたはずです。模試からの想像でしかありませんが、入門段階についてはかなり手厚く、初級段階もかなり学習できていたのではないでしょうか)
18)推薦入試を受けるだけの優秀な高校成績を修めていた。
19)そして何より、具体的な目標に対する地道な努力を厭うことなく楽しんだこと。

これら19個のポイントを文脈を持って読み取ることができれば、1人前の受験生と呼べるのではないかと考えます。
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2007.12.08 Sat l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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